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砂漠の白い花
第7章 派閥と内毒
「そこのアナタ。奴隷でしょ」
1人の女性がわざとらしくエリアルに尋ねた。
「どこで拾われたの?誰かの専属奴隷?」
ニヤニヤと笑う。
(誰の奴隷、って聞かれた?)
「えっと…私…」
「やだぁ、言葉がよく解らないのよ」
「外の奴隷なんて雑用奴隷でしょ」
「そうそう、放って置きなさいよ」
美しい側室達は好き勝手に喋り、
見下すようにエリアルを笑っている。
「もう退がっていいわよ〜」
「はい……」
自分の所在と姿と、ここに居る女性達との差に、酷く恥ずかしく惨めになって、俯いた。
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