• テキストサイズ

砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




「そこのアナタ。奴隷でしょ」
1人の女性がわざとらしくエリアルに尋ねた。
「どこで拾われたの?誰かの専属奴隷?」
ニヤニヤと笑う。

(誰の奴隷、って聞かれた?)

「えっと…私…」
「やだぁ、言葉がよく解らないのよ」
「外の奴隷なんて雑用奴隷でしょ」
「そうそう、放って置きなさいよ」
美しい側室達は好き勝手に喋り、
見下すようにエリアルを笑っている。
「もう退がっていいわよ〜」

「はい……」
自分の所在と姿と、ここに居る女性達との差に、酷く恥ずかしく惨めになって、俯いた。


/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp