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砂漠の白い花
第7章 派閥と内毒
そんな中、
奥の薄いカーテンの向こうで、女性の切なそうな声と、荒い息遣いぎ聞こえてきた。
(…ココ…)
エリアルは慌ててその場を離れた。
身支度を手伝っている時は必死で気付かなかったが、広間の方に目を向けると、
大勢の女性の側には男性が何人もついていて、
腰を抱いたり、太腿を撫でたりしている。
『側室離宮』の言葉がようやく理解できた。
(わ…わ…たし、なんて、トコロに…///)
今宵、王が渡って来る、その日だった。
エリアルは何も知らない。
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