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砂漠の白い花
第7章 派閥と内毒
連れて来られた先は、香の炊き込まれた離宮だった。
「…あの…ここは?」
「お前知らないのか。側室離宮だ」
(側室…)
連れられ入ってゆくと大勢の女の人。
(皆、綺麗な人達…)
自分が凄く場違いな気がして恥ずかしくなった。
「私…」
「お前にはこちらの方々の身の回りの事を手伝ってもらいます」
女性の侍女長らしき人に言われ、
水浴び、着替え、化粧、髪結、身支度全般をさせられた。
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