第7章 派閥と内毒
「…私が…祭司と…「通じてたから」」
王妃の言葉を代わってやった俺を、驚きの表情で見る王妃。
クククッ…
王妃が青い顔で俺を見る。
滑稽だな。
「通じてたら、誰が不利になって誰に殺されるんだよ」
王妃と祭司2人が通じて(寝て)いたからと言って、祭司を殺す必要かどこにあるのか。
左遷でも、官職剥奪、公開死刑、にでとすればいい事だ。
「王に…」
「はぁ?
呆れた女だな。
自分の夫にもおびえるのか。
王には王妃を殺す必要なんでないだろ」
(幸か不幸か、この王妃は金を使うことだけで、他には能無しだ)