第7章 派閥と内毒
「はぁぁ…俺が王妃を手にかけるとでも思っているのか。
バカバカしい。
そんな俺が不利になるような事をする能無しだと思うのか」
「皆、外へ控えてちょうだい」
ようやく、王妃が命令し、
侍女達は恭しく頭を下げ退室した。
「王妃が俺を呼んだんだろ。
最初から、アンタが人払いしろよ💢」
話は祭司毒殺の件。
「……で、何で次は王妃、自分だと思う」
「その口のききかた、止めてちょうだい」
「王子なもんでね」
鼻で笑ってやる。
忌々しそうに俺を恨ましげに見る王妃の表情を、見るのが、俺は好きだった。