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砂漠の白い花
第7章 派閥と内毒
「義母上、御用でしょうか?」
「まぁ、久しぶりに顔を見たいと思っただけよ」
朗らかに笑って見せているが、何か言いたげだ。
「仰りたいことはなにか」
「……」
「…皆、外へ出ろ」
侍女達は動かない。
王子の俺の命令も無視する。
王妃の言葉がないからだ。
王妃の言葉以外に従えば罰を与えられるのだろう。
それほどまでに王妃は侍女達を虐げているのか。
腹立たしい。
侍女にか、王妃にか。
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