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砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




「いや、驚かせて悪かった」
咄嗟のことでエリアルの手首を強く握ったようで、赤い痕がついてしまっていた。

長椅子の側のテーブルには水差しとコップがある。
「水、お前が汲んで来てくれたのか」
「はい、私が」
その答えに、ホッと息を吐いた。
見れば、エリアルが怯えながらも、
心配そうに俺を見ていた。

「チョット警戒しているんだ…すまない。
お前の知らない者が来たら声を掛けてくれ」
水を一杯飲むと、また長椅子に横になって目を閉じた。



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