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砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




宰相が…と言わんばかりの口振りだったが、
誰が?
毒の種類を知ってる大祭司が?
本当に宰相が?
直接盛ったか指示したか……。


目を閉じて考えていた俺の目の前が、
ほんの少し陰った。

「誰だ!何をするっ!」
手を上げ、目の前の何かを払った弾みに、
握ったのは手だった。
「きゃっ」
短い悲鳴を上げて、尻もちをついている涙目のエリアルが目に入った。
「…エリーか…」
「す…すみません、お休みになってるのかと思って…」
怯えながら答える。


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