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砂漠の白い花

第6章 王子と奴隷女




ある日

「エリー、お前に」
外から帰って来たルシエト様が私の前に、掌を広げた。
「…コレ……私に?」
呆けた言葉が溢れた。

シャラッ…とルシエト様の掌で音を立てたのは、
細かい彫刻で王家と王子の紋章の刻まれた、黄金のプレート。
それに、いくつも宝石がぶら下がった豪華な耳飾りだった。
揺れる色とりどりの宝石。
一際 目を引くのは金のプレートに填め込まれた大きめの紺青の宝石。
王子の瞳のような深い深い青。


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