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砂漠の白い花
第6章 王子と奴隷女
ルシエト様は、最初は尊大で
我儘で横柄な人だと思った。
それは私とハラル達を勝手に王宮に連れてきたと思っていたからだ。
勝手に思っていた、と言うのは、
私が言葉が解らなかったから、そう捉えてしまっていた為だ。
けれど、少しずつ言葉がわかるようになって、
それほど嫌な人ではないと言うことがわかって来た。
口では『俺のモノ』だと、私を物扱いし、
『いつも側についてろ』とも言うけれど、
私が困ること、嫌がる事、大変な事はやらせてこない。
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