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砂漠の白い花

第6章 王子と奴隷女




何の躊躇いもなく衣を脱いだ初日は、
賊でも入ったかと言うほどの大きな悲鳴を上げられ、ナジャールを始め、離宮にいた全ての者が血相を変え、
慌てふためいて俺の元に駆けつけた。

思い出しても腹が痛いほど笑えてくる。


「全裸じゃないだろうが」
「でもっ!」
つい、揶揄いたくなるほと初心なのだ。
箱入りの生娘。
「…まっ…それくらいの方が有難いか…。
襲われても困るしな。クククっ…」
「わっ、私はっ、襲ったりなんてっっ」
俯いたまま、抗議の言葉を必死に口にする。



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