第5章 王都王宮
この日から王都王宮での暮らしが始まった。
エリアルはエジプト王国は砂に覆われた暑い国だと聞いていた。
しかし、王都は大河のほとりのせいか、
木々も多く緑豊かな、砂ばかりの国ではなかった。
攻撃的な人間性たと言われていたのもまちがいのようにエリアルは感じられた。
ギリシア人と変わらない。
助けられ、世話になったハラル家族は穏和で優しかった。
ハラルの父 ナジャールはルシエトに付いて王宮の事を学び、
母 ファロマはルシエトの乳母に付いて、
侍女の仕事を学んでいた。
ハラルはまだ幼い弟 クラルの面倒を見ていた。