• テキストサイズ

砂漠の白い花

第5章 王都王宮




「……」
エリアルも圧倒されながら見ていた。
褐色肌の人々が行き交い、慣れない言葉が飛び交う。

(ここは、ギリシア国じゃない…)

そう思って、目にジンワリと涙が溜まった。

(私達は、きっと、あの男の人に奴隷にされるんだ…)

言葉の解らないエリアルだけ、
奴隷として連れて来られたと勘違いしていた。

(階級も上の人っぽいし、力で私達を奴隷にしたんだわっ)

悔しさを、膝の上で服を握って耐えていた。


/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp