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砂漠の白い花

第5章 王都王宮




「命令ではないので、拒否してもらっても構わないが……」
王子は言葉を濁すように小さな声になって、俯くと、
「命令ではなく…お願いだ。その…出来れば、頼、む…」
人に物を頼むのに慣れていないルシエトだったが、
それでも、言葉を紡いだ。
それをみた大人2人は顔を見合わせて頷いた。

王子が頭を下げている。
それがどれ程の事なのか。

外ではなかなか出てこない王子とハラル家族を、
従者がヤキモキしながら待って、
30分は過ぎた頃、王子と家族が皆出て来て安堵した。


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