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【僕のヒーローアカデミア】1-A腐女子会

第2章 類は友を呼ぶ


 お茶子は目と口を開いて驚いた。

「お茶子ちゃん」

 梅雨は口に長い人差し指を当てた。
 お茶子は慌てて口を押さえた。

「ご、ごめんな……」

 ーー腐女子の暗黙のルール。お互いが腐女子であることを一般人に知られてはいけない。

「大丈夫よ」

 梅雨はにこりと安心させるように笑った。

「ねえ」

 すると、梅雨の後ろに短い黒髪の少女が来て声を掛けた。

「盗み聞きして申し訳ないんだけど……」

 それは耳郎だった。ーー彼女の個性は『イヤホンジャック』。 耳たぶが長いコード状になっており、コードの先端にはプラグが備わっている。また、壁などに挿す事で微細な音を探知することもできるため索敵・盗聴などにも使える。分厚い壁があろうと彼女には筒抜けである。 それは日常生活においても言えることで……。

「え、響香ちゃん……」

「もしかして……聞こえちゃった……?」

「……うん……」

「……」

(終わった……)

 一難去ってまた一難。今度こそ、2人のキラキラ雄英高校ライフは終わったと思った。しかし……。

「ウチも……なんだ……」

「え?」

 思いがけなかった言葉に2人は耳郎に聞き返す。
 
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