第2章 類は友を呼ぶ
「ウチも……2人と同じなんだ」
予想外の言葉に口があんぐりと開いてしまう。
「まさか、響香ちゃんも……」
「わたしたちの仲間……?」
ーーつまり、耳郎も腐女子ということだ。
「そうやったんや! 嬉しいわー!」
お茶子は飛び跳ねて喜んだ。
「ねえねえ、何の話してるの?」
「3人で何盛り上がってるの?」
その様子を見て、1-Aの他の女子3人も集まってきた。
「え、えっと……」
(しまった……嬉しさのあまり……)
お茶子は後悔をした。こんなに狭い教室で少ない人数の女子半分が話をしていたら、他のクラスメイトも集まって来るはずだ。これでは、自分の秘密をバラしたいですと言っているようなものだ。
「麗日さん、大丈夫ですわ」
そこへ、黒髪の美人な女の子が声を掛けた。
「ヤオモモ……」
名前を呼ばれた八百万はにこりと笑って、お茶子に言った。
「わたしたちも同じ穴のムジナですわ」
「へ……」
思いがけない言葉に目が点になる。
(と言うことは……)
「2人も?」
お茶子は芦戸と葉隠を見た。
2人はにんまりと笑った。ーー葉隠の顔は見えないのだが。