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【僕のヒーローアカデミア】1-A腐女子会

第2章 類は友を呼ぶ


 集中してBL小説を読んでいるお茶子に、梅雨の声は届かない。

「お茶子ちゃん」

 梅雨はお茶子に顔を近づけた。

「……うわぁぁぁ!」

 お茶子はいきなり現れた梅雨にびっくりして、椅子から転げ落ちてしまった。

「つ、梅雨ちゃん……」

「何してたの?」

 梅雨はそう言って、お茶子のスマホを覗こうとした。

「あ、ま、待って!」

 お茶子は急いでスマホの画面を閉じようとした。

(わたしのキラキラ高校生活が終わってまう……)

 ーーそれだけは阻止しなければ……。
 そう思い、お茶子はなんとかスマホに手を伸ばし、電源を切って梅雨に見られるのを阻止した。スマホを手に握り締めた瞬間、ホッとしたが……。

「お茶子ちゃん……」

 梅雨はお茶子の顔をまじまじと見た。


「もしかして、BL……好き?」


(しまったー!)

 時は既に遅し。いつの間にか、梅雨に見られていた。背中に変な汗が流れる。

「あ、あのな、梅雨ちゃん……」

「大丈夫よ」

 梅雨はカエルに似てる長い舌を出した。

「わたしもだから」

「……え?」

 お茶子はポカーンと口を大きく開けた。

「え……えええ!?」
 
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