第4章 第2回、腐女子会 〜勝デクVS轟出〜
葉隠が話し終わった途端、ベッドに4人分の体重が沈み込んだ。
「ご都合主義もいいところのご都合主義……」
「雑食女子強し……」
「平和な世界……」
「勝デクじゃない未来……」
「みんな落ち着いて」
お茶子、芦戸、八百万、耳郎の4人は顔をうつ伏せにして死んでいる。
「みんな元気出してよ。勝デクも轟出も両方美味しいよ」
「そうよ。みんなも雑食になればいいのよ。三角関係いいわよ」
4人はなんとか体を起こした。
「三角関係……いいね……」
「耳郎さん!」
八百万が口に手を当てて、悲しそうな顔をした。
「2人だけじゃない世界……いいね……」
「芦戸さん!」
お茶子は芦戸の言葉を聞いて、魂の抜けたような顔をした。
その様子を見ていた梅雨は葉隠に顔を向けた。
「みんな、死にそうになっているから今日はここまでにしましょうか」
「そうだね! 明日は何について話す?」
ピンピンしている雑食女子2人組は明日の夜、話すことを考えている。
「あ、それなら……」
先程まで魂が抜けていたのはどこへやら、芦戸が梅雨と葉隠を見た。
「私、切島の可能性について語りたいんだけど」