第4章 第2回、腐女子会 〜勝デクVS轟出〜
「……大丈夫か? あの2人」
「多分大丈夫よ。さっきもああ言ってたけど、生きてたから」
「……梅雨ちゃん、容赦ないな……」
耳郎の言葉を聞き、梅雨は後ろを振り返ってニコッと笑った。
「そんなことないわよ」
「……」
(そういうところが容赦ないんだよ……)
死にそうになっている2人を無視して、葉隠は大きく手を挙げた。ーー皆には服しか見えてはいないが。
「次! 私、話していい!?」
「いいですわよ」
八百万は頬に手を当てて、楽しそうに微笑んだ。
「えっとね、私はね……」
葉隠の話を聞こうと先程まで死んでいた2人は体を起こした。
「轟出が爆豪くんに邪魔されるのが好きなんだよね」
その発言を聞いた瞬間、お茶子、芦戸、八百万、耳郎の上に雷が落ちたような衝撃が走った。
「え……何それ……」
「いいとこ取り……?」
「さっきの梅雨ちゃんと同じ……?」
「まあ、そんな感じ? だけど、ちょっと違う感じ?」
葉隠は笑って言った。
「だってー! 勝デクも轟出も好きだから両方組み合わせたいけど、最終的にはどっちかと緑谷くんがハッピーエンドになるじゃん? 私は轟出の方が好きだから轟くんとハッピーエンドがいいけど、結婚するまでは爆豪くんにもちゃーんと緑谷くんにアタックしてほしいんだよねー!」