第4章 第2回、腐女子会 〜勝デクVS轟出〜
「昨日、あんなことがあってから2人とも推しカプのことが好きすぎて、大切な友達のことを想えてなかったって後悔してたのよ」
「なるほどね」
耳郎と芦戸は納得したように頷いた。
「じゃあ、まず最初に私から話すな!」
お茶子は手を挙げて、笑顔で言った。
「はい!」
八百万は笑顔で頷いた。
「昨日も話したんやけど、勝デクはやっぱり幼馴染みなのに拗れているっていうところがポイントなんよ」
「うんうん!」
芦戸と梅雨は大きく頷いた。
「昔は普通に仲良かったのに、中学校の時から拗れて爆豪くんがデクくんいじめて……」
お茶子は拳を握って、ふるふると震えている。
「それでも! デクくんはずっと、爆豪くんのことが好きで雄英高校ヒーロー科を受けて見事合格! それはヒーローになるためっていうのもあるけど、やっぱり爆豪くんのことを追いかけるためだとしたら……むっちゃ良くない!?」
「良い!」
5人は声を揃えて言った。
「その後、体育祭では優勝を目指して戦うライバルとして、期末テストでは先生の思惑もありペアとして、どんどん仲が縮まって行って……」
お茶子は目に涙を溜めた。