第3章 第1回、腐女子会 〜デク総受け〜
「うわー、それめっちゃいいね。幼馴染みだからこそ膨らむ妄想だよね」
「爆豪ちゃんらしいわ」
芦戸と梅雨はお茶子の言葉に何度も何度も頷いている。
「そうなんよ! やっぱり、長い間一緒にいるからお互いのことはお互いが1番よく分かってるし、何よりお互いが他の人にマウントを取るのを良く目にするし……」
「お茶子ちゃん、落ち着いて」
「緑谷みたいになってるよ」
梅雨と耳郎が顔を真っ赤にさせて熱弁しているお茶子を落ち着かせた。
「ご、ごめんごめん」
お茶子は笑って、少しだけ深呼吸をしてから再び話し始めた。
「でな、大前提として爆豪くんがデクくんのことを本当は大好きで、爆豪くんからアタックするのも好きなんやけど……私的にはデクくんがずっと爆豪くんに片想いしてるっていうのが好きで……」
「あー! いい!」
「萌えね」
芦戸は腕をバタバタさせ、梅雨は頬に手を当てている。
「そうなんよ! だから、デクくんは爆豪くんのストーカーみたいなことをしちゃって……それがエスカレートして爆豪くんにバレて……」
「待って待って、麗日。全然麗日じゃないよ」
「そこから先は危ないわ。ケロッ」