第3章 第1回、腐女子会 〜デク総受け〜
「私もですわ」
「ウチも」
「私もー!」
みんなは元気良く答えた。
お茶子はみんなの反応を見て、ホッとして息をついた。
「良かったー! もし、誰かがデクくんは左固定じゃないと嫌って言ったらどうしようかと思ったわ〜」
「お茶子ちゃんは緑谷ちゃんの左固定が地雷なの?」
梅雨は舌を出して、顎に指を当てた。
「そうなんやよ。だって……」
お茶子は拳を強く握って震わせた。
「あんなに可愛いデクくんが受けじゃないなんて! 私は認められん!」
目をカッと見開いて5人に訴える。
「わかるー!」
「緑谷ってあざといもんね! 誘い受けって感じ!」
「誘い受け……」
お茶子は葉隠のその言葉を聞き、ベッドの上へうつ伏せで倒れた。
「麗日!?」
芦戸は驚いてお茶子を起き上がらせようとした。
「大丈夫か!?」
「……デクくんしんどい。尊い」
お茶子から彼女の魂が口から抜けているのが目に見える気がする。
「麗日さんのお気持ち、とても良く分かりますわ……緑谷さんって愛されキャラですものね。受け以外考えられませんわ」
「まさかのヤオモモから、想像できないような言葉が次から次へと出て来てるのがウチはびっくりだよ」