第3章 第1回、腐女子会 〜デク総受け〜
ーー雄英高校ハイツアライアンス、八百万百の部屋、部屋の割に大きいベッドの上でのこと。
「第1回! デクくん受けについて語る会ー!」
「イェーイ!」
麗日お茶子の開会の言葉とともに、拳を上げる他の1A女子5人。
「それにしても、みんな緑谷とその周りの男子をそういう風に見てたなんて思わなかったな〜」
「本当にな!」
「皆さんも腐女子だったなんて思いもしませんでしたわ」
6人はニコニコしながら、楽しそうにしている。
「最初、誰から話す!?」
「誰でもいいわよ」
6人はワクワクした表情でお互いの顔を見ている。
「じゃあ、私から話すね!」
お茶子が大きな手を真っ直ぐ上に伸ばした。
「おー! 麗日!」
「早く早く!」
芦戸と葉隠は嬉しそうに笑っている。
「えっとな……まず確認なんやけど……」
お茶子はみんなの顔を見た。
「みんなは……デクくんは右固定だと考えてるってことで……いいんやよね?」
5人は顔を見合わせた。
ーー右固定とは、要するにBLにおいて受け側の人間のことだ。男と女で言うと女の子側の人間。
「アタシはそうだよ」
「私も」