第2章 ラジ王子
『…私は白雪の姉、さや
白雪の剣、白雪の盾。
白雪の大切な物を守る為に此処にいます』
さやがそう言うと
ゼンは微笑んでそうか、さやと言った
白雪は未だ申し訳なさそうに
そんな2人を伺い見る
「大丈夫。白雪が謝る事じゃないよ
ゼンが自分で食べたんだから
ゼンと私達が思慮に欠けてた以上」
木々はキッパリとそう言うと
はぁとため息をつきながら
ミツヒデなんかゼンが死んだら俺も死ぬって
涙目になってた
と言い、鼻で笑った
「バラすなよ!」
「分かった、悪かったよ
今度から果物はミツヒデに剥いてもらって食うよ」
「そういう話か?」
「白雪、俺が森で言った事覚えているか?
俺としては
今お前といることが運命の方だと嬉しんだけどな
お前達が自分で向かった森に俺達がいて
関わりを持って互いの身を守ろうとした
それがこの場限りの毒か
これからの繋がりかお前が決めればいい」
「それは、私が決めていいことなの?」
「当然!
俺だって自分の運命は自分で決めてる
決めてその道に進めるか否かは自分次第だろ?」
そう話すゼンと白雪は
どこか輝いて見えて
さやはうっすらと目を細め
隣でそれを眺めた
やはり、この人だ
この人を守る事が白雪を守る事に繋がり
あの人を守る事に繋がる
(貴方が現れるまで
私がしっかりとこの人達を守るよ)
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作者です
ご覧頂きありがとうございます
今更赤髪の白雪姫を見て
オビくんに激ハマリです
オビくん出ませんね
すいません
主人公の覚悟、気持ちをしっかりと書きたくて
長々ページをとってます
色々捏造ありでお気に召さない方もいるとは思いますが
どうぞお付き合い下さい
次、色々飛ばして
主人公がゼンの騎士見習いになってます
オビくんと早く絡ませたいばっかりに…!
また何かの描写で使いたいと思います