第2章 標的2 転入生
「!き……君は転入生の……!」
「獄寺君……」
獄寺は2人に背を向けたまま煙草を吸っている。
「けど おまえみたいなカスを10代目にしちまったら ボンゴレファミリーも終わりだな」
「やめて!」
「!?」
獄寺は舌打ちすると振り返り、不機嫌そうに綾里を睨みつける。
綾里は怯まず言った。
「綱吉を悪く言うなんて許せない! 私が相手よ!」
獄寺を真っすぐ見つめる綾里。
そのあまりに清らかな眼差しに獄寺は思わず見惚れてしまう。
が、すぐに我に返り 見惚れてた自分が信じられないといったように首を横に振った。
「ふ、ふんっ、女が出しゃばってんじゃねぇよ!
2人とも目障りだ ここで果てろ」
「んなぁ!? バ! 爆弾!?」
獄寺がどこからともなく取り出したのは2本のダイナマイト。
彼はそれをくわえていた煙草に近づけ火をつける。
「あばよ」
そう言い終えるや否や獄寺の手からダイナマイトが放たれた。