第8章 標的8 不幸少年
ランボは悲鳴を上げながら瞬く間に空の星となった。
綱吉とビアンキは満足そうに笑う。
「最近綾里にベタベタしすぎなんだよね。ああ、スッキリした」
「綾里に抱っこしてもらったうえに、胸に擦り寄ってた時なんか さすがに殺意を覚えたわ。―――それにしてもいい投球じゃない。 ツナ、中々やるわね」
「はは、ありがとう」
笑いあう綱吉とビアンキ。
……なんか、2人の間に妙に友情が芽生えてないか?
「リボーンさん、どうしましょう!?」
青褪めた綾里が、のほほんとそうめんを堪能しているリボーンに助けを求めた。
リボーンはニヤリと笑う。
「もの凄い剛速球だったな。野球の試合でも あれくらい出せりゃあいいのに」
「武もびっくりするくらい凄かったですよね!……って、違います! ランボ君を探さないと!!」
「心配するな綾里。男っていうのは ああやって強く育つもんだぞ」
本当にそうなのでしょうか?
頭を抱える綾里だった。