第6章 標的6 ポイズンビューティー
「やっぱり、綾里は白が似合うよ!」
「そうだな。だがピンクやオレンジも捨てがたいぞ。綾里、お前はどれが好みだ?」
「……え、えと、どれも素敵ですね! ま、迷っちゃうな!」
あはは! と空笑いする綾里。
(ど、どうしてこんなことになっちゃったんだろう……)
綾里は苦笑いした。
おやつを食べ終えた3人。
綱吉とリボーンは、女の子向けのファッション雑誌を綾里から借りて、今度は彼女に着てほしい服について語りあっていた。
それまでは綾里も普通に笑って見ていたのだが……。
現在、幼馴染と家庭教師が仲良く読み耽っているのは、
―――ウェディングドレスのカタログだった。
(話が早すぎやしませんか、お2人さん……)
綾里が途方に暮れていると、玄関のチャイムが鳴る。