第6章 標的6 ポイズンビューティー
その後、無事に自宅に帰宅した2人。
綱吉は駆け足で家庭教師の元へと向かう。
「リボーン!!」
自室のドアを勢いよく開けると、顔に大量のカブトムシをつけたリボーンがいた。
綱吉はそれを気にするでもなく、意気揚々と話しだす。
「聞いてよ、今日綾里がさ―――」
「……ツナ、今のオレを見て何とも思わないのか?」
カブトムシを指さすリボーン。
綱吉は爽やかに笑った。
「そんなことより、オレの綾里の話を聞けよ」
沢田綱吉14歳。
彼には日課がある、それは 【綾里と過ごした出来事を誰かに自慢すること】
「お前は孫を溺愛する祖父か」とツッコミを入れたいところだが、こうなってしまった綱吉はもう誰にも止められない。
反論したらそれはそれで面倒な事になるので(魔王化しちゃうからね!)ここは話し相手になるのが一番の得策なのである。
リボーンは、「仕方ねぇな……あと、綾里はお前のじゃねぇぞ」と小さく呟いた。