第5章 標的5 入ファミリー試験?
小学校の作文で 【将来の夢は綾里と結婚することです】 って書いたのも、おままごとがきっかけだったんだよな。どうしよう、この年にもなって綾里とまたおままごとしたくなってきた。 てか、本当に結婚すればいいんじゃね?……あ、でもまだ年齢的に無理か。 結婚できる年になったら、綾里のお父さんのトコに挨拶に行って―――(以下略)
現在進行形で現実逃避をし始めてしまった沢田綱吉14歳。
一体彼に何があったというのだ。
何を言っても反応を示さない綱吉にさすがに他の者達も心配になってくる。
「リボーンさん、綱吉はどうしたんでしょうか?」
「分からないが……完全にどっかにイッちまってることは確かだな」
「なぁ、本当にどうしたんだよ、ツナ!」
「戻ってきてください、即行で帰ってきてください、10代目ぇええええええええ!!!」
獄寺が力の限り叫んだ。
「うるせぇ!今オレと綾里の子供は何人がいいか考えてる最中だろうがっ!!」
どこまで行くのだ少年よ。
「えぇっ!? こ、子供っ!?」
何が起こっているのか分からず、出てきた単語に顔を真っ赤にさせる綾里。
「子供は綾里似の女で決まりだな」
ニヤリと笑うリボーン。
「オレは家族で野球ができるくらい欲しいのな」
さらりと とんでもないことを言い出す山本。
「なぁっ!? 華奢な綾里さんの体に負担がかかっちまうだろうが!!―――綾里さん、オレ、綾里さんとの子供なら男でも女でもどっちでもいいです!」
山本に反発しつつも、ちゃっかり自分の意見を言う獄寺。
校庭の中心で己の未来計画を練りだす5人の男女(主に男4人)
とりあえず、彼等に一言言っておこう。
お前等、試験はどうしたっ!?
END