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青薔薇姫《家庭教師ヒットマンREBORN!》

第5章 標的5 入ファミリー試験?


不思議に思い後ろを振り返る2人。
そこには綱吉の腰に巻きつけたロープを持ち、スケボーに乗る赤ん坊の姿があった。

「ちゃおっス」
「リボーンさん!?」
「げっリボーン!! どーりで重いと……」
「弟じゃねーぞ。 オレはマフィア ボンゴレファミリーの殺し屋リボーンだ。ちなみに綾里の夫だぞ」

自慢そうに言い放つリボーン。
綾里が照れたように苦笑する。

(あ――バカ――!! いきなりバラしやがった!!しかも どさくさにまぎれて何言ってんだよ!!)

綱吉は頭を抱え込んだ。

「ハハハハ、そっか。 そりゃ失礼した」

しゃがんで笑う山本。
彼の予想外の反応に綱吉も綾里も目を見開いた。

「こんな ちっせーうちから殺し屋たぁ大変だな」
「そーでもねーぞ。 おまえもボンゴレファミリーに入るんだぞ」
「ちょっ おいリボーン」
「リボーンさん……!」
「まーま相手は子供じゃねーか。オレらもガキん時やったろ? 刑事ごっこだのヒーローごっこだの―――あ、綾里は女だからやったことないか」
「刑事ごっことかはないけど、小さい時に綱吉と おままごと ならやったことあるよ」
「……そっか、羨ましいのなツナ」

綱吉は昔の記憶を思い出していた。

小さい頃から 駄目ツナ だったオレは、他の子達に仲間に入れてもらえなくて よく綾里と2人で遊んでたっけ。
綾里も皆と遊べばいいのに 「わたしがつなよしとあそびたいんだもん!」って言ってくれて……昔から優しい子なんだよな。
んでもって、可愛くて優しくて、可愛くて可愛くて―――(以下略)

「10代目……?」
「どうしたんだ、ツナ?」

沢山いろんなことして遊んだけど、おままごとはよかったな。だって、綾里が お嫁さん でオレが 旦那さん なんだよ?
小さい綾里にさ、「おかえりなさい、あなた!」って言われた時なんか、5才のオレは 「今日が命日でもいいかも」って本気で思ったよ。

―――あれ、そういえばさっき 誰かに呼ばれた気がしたけど……

ま、いっか!
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