第4章 標的4 おませさん
「「……お嫁さんに 【してやる】 だぁ?」」
口を揃え、ドスのきいた声で殺気を出す綱吉とリボーン。
さっき治まったばかりだというのに、再び真っ黒なオーラを放つ綱吉。
リボーンは普段なら、「格下は相手にしない」と言うのだろうが、綾里の事になると話は別なようだ。
家庭教師はギロリとランボを睨みつける。
「お前みたいなガキと結婚なんてしてみろ、綾里が世界一不幸せな嫁になるだろうが」
お前も子供だろーっ!?
と、いつもならここで綱吉のツッコミが入るところだが、今回はリボーンの味方なのでそうしない。
再び身の危険を感じるランボだったが、どうやら本気で綾里に一目惚れしたらしい彼は子供なりに抵抗し始めた。
「オマエたちに綾里は渡さないんだもんね!! これでもくらえ!!」
どこからともなく取り出されたのはバズーカだった。
くらえ、と言いながらもどうした訳かランボは綱吉達にではなく、自分に向って武器を発射する。
たちまち白い煙に包まれる室内。
煙が晴れると、そこには――― 1人の青年が立っていた。