• テキストサイズ

青薔薇姫《家庭教師ヒットマンREBORN!》

第12章 標的12 体育祭


「綾里の あの運動神経の良さは父親譲りってのもあるがな。部活動の走り込み加えて、毎日欠かさず家に帰ってからもトレーニングしてるんだ。そんじょそこらの運動部には負けねぇぞ」

片手をギリッと握り締めた 説得力ある少女と自慢げなリボーンの言葉に一同は大いに納得した。

(―――何が当たるかな?)

誰よりも早く中間地点に到着した綾里は、わくわくした様子で机に置かれているボックスに手を入れクジを引いた。
クジは過去のテスト用紙を再利用したのだろう。
数学の問題が書かれている4つ折にされた紙を開いて―――少女は白紙部分に書かれた お題を確認して、ちょっと困った顔をする。
綾里はすぐに周囲を きょろきょろと見回すが……どうやら該当する人物がいないようだ。

『おおっと、いのり選手、苦戦しているようだ! これは他の選手、チャンスだぞ!!』

実況が聞こえ、そうこうしている内に他の選手達が中継地点に到着する。
このチャンスを逃してたまるか!と言わんばかりに選手達は素早く次の行動に移った。

「保護者の中に 『斉藤』 さんはいませんかー? メガネ貸してくださいー」
「教職員のカツラって、なんかすげぇ気まずくねえか……」
「あのね、お婆ちゃん。オレが借りたいのはアメじゃなくて入れ歯なの! だからチョコじゃないって……!
~~っこのお題書いたヤツちょっとコッチこい!!」
「自分のチームの……イケメン男子の体操着(上)!?
って、コラー!! 何全員 脱ごうとしてんのよ!!?」

なかなか面白いお題の数々にグラウンドに笑いが起こる。
お題を必死に探す生徒達の姿も見物だ。
/ 148ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp