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青薔薇姫《家庭教師ヒットマンREBORN!》

第2章 標的2 転入生


真っ黒で辛辣な綱吉の言葉をものともしない獄寺。

……おい、コイツ 綾里の方ばかり見て目を輝かせてないか?

「おい、ツナ。 負けた奴が勝った奴の下につくのがファミリーの掟だ」
「え゛え゛!!?」

「あ、あの、獄寺君……」

綾里が気まずそうに話しかけた。
獄寺はさっきのこともあり話しかけてくれたことがよほど嬉しいのか、「はいっ、何でしょう!?」と勢いよく答えた。

「さっきは叩いたりしてごめんなさい。 頬、大丈夫?」

心配して見つめてくる綾里はなんて可愛らしいのだろう。
これは多くの男が落ちるに違いない。
まあ人それぞれタイプは違うだろうが、少なくともこの男は落ちるどころか骨抜きにされた。

「ぜっんぜん平気です! 大丈夫ですっ!!
むしろ貴女に叩かれて嬉しいくらいです!!!」

……何だって?

「ふふ、変な獄寺君」
「あ、あの、できれば オレも 『隼人』 と呼び捨てにしてください、綾里さん!!」
「分かった。 よろしくね、隼人。 私のことも呼び捨てでいいよ?」
「いいえ! 貴女のような高貴なお方を呼び捨てになんて恐れ多い!!」

「「…………」」

オイオイ、なんだ この好感度の上がりようは?
片方だけがうなぎ登りなのが丸わかりである。
すっかり打ち解けている2人。
それが綱吉とリボーンにはとても面白くない。

「……ねぇ、リボーン。やっぱり、アイツの髪むしりとっちゃダメ?」
「そうしてやりたいのは山々だがな。だが部下がいて 損はねぇぞ。

……綾里を守るヤツは多い方がいいからな……」

「……リボーン?」

最後の方リボーンは ぼそっと呟いたので聞き取れなかった。
綱吉が聞き直そうとした時、思わぬ来客が。

「ありゃりゃ さぼちゃってるよ こいつら」

さっきの不良3人組だ。
3人は綱吉の顔を見るとサーっと顔を青褪めるが もう遅い。

「……何、首へし折られに来たの?
獄寺君、コイツ等殺っちゃっていいよ」

ニコリと爽やかに綱吉が微笑めば、

「任せてください、10代目!! 消してやら―――」

いきいきとダイナマイトを構える獄寺。
慌ててそれを止めるのは綾里の仕事だ。

まぁ、そんな こんなで……
ツナ 初めてのファミリーと恋のライバルゲット!!!

END
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