第12章 標的12 体育祭
[特訓]
体育祭 前日で重大なことを暴露した綱吉。
棒倒しの大将が棒に登れないのでは勝負にならない。
これは特訓しなくては!ということで、一同は近くの川原に来ていた。
「気合だ!! 気合で登ってみろ沢田!!!」
「え゛っ」
棒を抱えながら、説明やアドバイスするでもなく、初っ端からそんなことを言い出す了平。
やる気こそあるものの、棒倒し初心者であり、かつ運動が苦手な綱吉に いきなり登れというのは無茶な話である。
獄寺も同じことを思ったのか了平を鋭い目で睨みつけた。
「てめ―――ムチャいってるとぶっとばすぞ芝生メット」
「やってみるがいいタコヘッド」
了平も負けじと獄寺に言い返し―――2人の間でゴングが鳴った。
「ぶっ殺す!!」
「まーまー」
「隼人ダメだよ!」
今にも了平に飛び掛かろうとする獄寺を山本と綾里が慌てて止めに入る。
「仕方ねぇな……」
なかなか本題に入らない一同に 見るに見かねたリボーンが綱吉に死ぬ気弾を撃とうとして、
―――何かを思いついたのか、銃を下した。