第2章 標的2 転入生
10代目とか そんなものの為じゃない、
これは大切な子を守る為の戦いだ。
沢田綱吉 VS 獄寺隼人
綾里をかけた(?)真剣勝負の筈が……
「やっぱり無理無理無理ぃーっ!!!!」
自分に向って放たれる大量のダイナマイトから逃げ惑う綱吉。
綾里を守る為 勢い込んでみたものの、あんな恐ろしい武器を相手に身一つでどう戦えというのか。
「何なのアレ!?」
どこにそんな数を隠し持っているのだろう。
面白いくらいに次から次へとダイナマイトを繰り出す獄寺に綱吉は疑問を投げかけ それをリボーンが答えた。
「獄寺隼人は体のいたる所に ダイナマイトを隠し持った人間爆撃機だって話しだぞ。
又の名をスモーキン・ボム 隼人」
「わぁ、マジックみたい……」
綾里は純粋にどんな仕組みなのか興味を抱いている。
「! げっ 行き止まり!!」
立ちはだかる校舎。
まさかまだ生徒のいる校舎に逃げ込む訳にもいかない。
「うそ!」
「終わりだ」
綱吉、絶対絶命の大ピンチ!
それを救ったのは―――
「綱吉、負けないで!!」
綾里の声援だった。
綱吉は綾里の声援をバネに
「死ぬ気で戦え」
リボーンが放った死ぬ気弾に自ら当たりに行った。
「復活!!! 死ぬ気で消化活動!!!」
やはり下着姿になった綱吉は素手でダイナマイトの火を消していく。
……死ぬ気弾の力は確かに凄いが、
死ぬ気弾のことを知らない一般人から見ればそれはとんでもない光景である。
「やった、やった! 凄い、凄いよ 綱吉!」
無邪気に喜ぶ綾里の声に綱吉の消化スピードが加速する。
なんて分かりやすい。
「なっ、2倍ボム」
消されたことにムキになったのか、倍のダイナマイトを繰り出す獄寺だったが 結果は同じ。
死ぬ気弾を受け、綾里の声援をうける綱吉にもはや誰も敵うまい。
とうとう やけになった獄寺。
無理して3倍のダイナマイトを出そうとしたのがいけなかった。