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青薔薇姫《家庭教師ヒットマンREBORN!》

第2章 標的2 転入生



「思ったより早かったな、獄寺隼人」
「ええ? 知り合いなの?」

赤ん坊が獄寺を知っていた事実に驚く綱吉。
リボーンは相変わらずの様子で綱吉にとって余計なことを告げた。

「ああ オレがイタリアから呼んだ ファミリーの一員だ」
「それじゃあ、獄寺君はマフィアなんですか?」
「オレも会うのは初めてだけどな」

綾里の問いに答えながら獄寺に視線を向けるリボーン。
獄寺が真剣な表情を浮かべた。

「あんたが9代目が最も信頼する殺し屋 リボーンか」
(ええ!? リボーンってそんなスゲー奴だったの?)
「リボーンさん、マフィアの中じゃ知らない人はいないってくらい有名なんだって。 凄いよね!」

にこにこと尊敬の眼差しをリボーンに向ける綾里。
それを見た綱吉はむっとリボーンを睨んだ。

「沢田を殺ればオレが10代目内定だというのは本当だろうな」
「はぁ? 何言って……」
「ああ本当だぞ。 んじゃ殺し再開な」
「おい! まてよ!!」

自分の意見などお構いなしに話が進んでしまい慌てる綱吉。
綾里が心配そうに顔を曇らせ、両手のチャクラムをぎゅっと握りしめる。それを見たリボーンは、

「綾里、気持ちは分かるが これはツナの問題だ。 手を出すんじゃねぇぞ」
「はい……」
「いい子だ」

ふっ、と優しく微笑むリボーン。
鬼畜家庭教師のこんな優しい表情をみたのは驚きだが、今の綱吉はそれどころではない。

「オレを殺るって……何言ってんだよ。 冗談だろ?」
「本気だぞ」
「なっ ま……まさか……オレを裏切るのか? リボーン!! 今までのは全部ウソだったのかよ!!」

家庭教師を指さし怒鳴る綱吉。
リボーンは表情を変えずに綱吉に銃を向けた。

「ちがうぞ。綾里に守ってもらってばかりいねえで戦えって言ってんだ」
「!!」

綾里という単語に反応する綱吉。
それを見たリボーンはニヤリと笑って続けた。

「さっきの獄寺、あれは 絶対綾里に惚れたぞ。
綾里を他の男に取られていいのか?」

この一言が綱吉に火をつけた。

「……リボーン、オレやるよ」

キリッと綱吉の目に力が入り、覚悟を決めた顔になる。
リボーンはそれを待っていたかのように笑った。

沢田綱吉 VS 獄寺隼人 バトル開始!!
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