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青薔薇姫《家庭教師ヒットマンREBORN!》

第11章 標的11 風紀委員長


元気になったリボーンは着ぐるみから普段のスーツ姿に戻ると、綱吉達の方に向き直る。
リボーンはいつものごとくさらっと言い放った。

「ファミリーのアジトを作るぞ」
「はぁっ!?」

驚く綱吉。

「へー面白そうだな秘密基地か」
「子供かおめーは!」

未だごっこ遊びと勘違いしている山本に獄寺が怒った。
一方綾里はというと、

「秘密基地……! あ、あの、女の私でも仲間に入れてもらえますか!?」
「ああ、もちろんだ」

目をキラキラ輝かせる綾里にリボーンが答えれば、これまた彼女は嬉しそうにはしゃぐ。
なんて可愛い笑顔。
それを見た獄寺は「作りましょう秘密基地!」と、賛成した(獄寺よ、さっきの意見はどうした)

「決まりだな」

リボーンがニヤリと笑う。

「ちょっまっ」
「楽しみだな!」

綾里が、あんなに楽しそうに笑っている……反対しづらくなってきたぞ!?
頭を抱える綱吉を余所に話はどんどん進んでいく。
山本がわくわくした表情で尋ねた。

「どこに作るんだ? 裏山か?」
「なわけねーだろ!!」

獄寺が即座に食って掛かった。

「学校の応接室だ」
「「「「!?」」」」

リボーンの言葉に驚く4人。
赤ん坊は説明を続ける。

「応接室はほとんど使われてねーんだ。家具も見晴らしもいいし、立地条件は最高だぞ―――さっそく今日の放課後、応接室に集合な」

「了解!」
「分かりました!」

山本と獄寺が了承した。

「(まっまじで~~!!?)……ん? 綾里、どうしたの?」

綱吉が綾里を見ると、彼女は残念そうに顔を曇らせていた。

「放課後、部活があるから行けないや……」

がっくりと肩を落とす綾里。
そんな少女を元気付けようと、山本が綾里の頭をくしゃくしゃと撫でた。

「元気出せよ、な!」
「綾里さんの分も、オレが特等席を用意しますから!」

獄寺がぐっと握り拳をつくって張り切った。

「ありがとう、楽しみにしてるね!」

綾里が嬉しそうに笑った。
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