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With me

第59章 Swear eternity



一通り土産売り場を見て満足した紫苑は、部屋に戻ってディナー用に用意した衣装に着替えた


「喜助さん?」

「あ、スミマセン」


つい見惚れてしまった…

ホテルでの食事の為に着替えた綺麗なワンピース

袖が透けていて露出しすぎない感じがまた良い

ゆるくアップにした髪型と、いつもより少し濃いめの口紅


「あんまり可愛くて…」

「ふふ、ホテルでディナーなんて緊張しちゃう」


そんな喜助さんは、細身の長身が映える白のパンツにジャケット 

服装が変わるだけでこんなにも印象が変わるのか

本当に格好いい


「さ、行きましょ」


喜助さんの腕にそっと手をかけた

逞しい筋肉が、ジャケットの上からでもほんのりわかる




「美味しい…」


初めて食べる高級ディナーに、紫苑は目を輝かせていた


「良かった」


お酒はやめておいた

本当は凄く飲みたかったけど、こんな素敵な場所で潰れたりしたら一生の恥だ

喜助さんは飲んでいるけど、あんまり進んでないみたい


「お部屋からも見えたけど、ここからもあの桜見えるんだね」

「桜見えるホテル探しましたから」

「なんか至れり尽くせり…」

「いーんスよ、特別な日なんスから」


ふんわり優しく笑う笑顔にキュンキュンする


デザートは小さなケーキに花火が光っていた

Happy Birthday

と文字が書いてある


「プレゼントは部屋に戻ったらね」

「えー何かな」


部屋にあるということは大きいもの?

それとも公の場所じゃ渡しづらい何か?

考えてもキリがないから、純粋に楽しみに待つことにした


「ごちそうさま!本当に美味しかった!」

「忘れ物ないっスか?」


楽しいデート

完璧なエスコート

美味しいディナー


幸せの一言だった



部屋の扉の前で「ちょっと待ってて」と言われた

喜助さんは先に入って何かゴソゴソしている


プレゼントを、準備しているのだろうか?


「入ってきていいよ」

「はーい」


ゆっくり扉を開けると、中は暗く奥のベッドルームがほんのり灯りを灯していた


「喜助さん?」

「奥まで来て」


ベッドルームに近づくと、強くなる灯り

そして目にはいった光景に思考が停止する


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