• テキストサイズ

With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



頭を抱え込む琴乃

まるで何かに耳をすますように、言葉を発しない



"早くその女を殺せ!"



琴乃の頭に響く草冠の声は、紫苑には聞こえていないようだ


おもむろに立ち上がった琴乃の目は、以前と同じ、光を無くした虚な目だった


「闇夜に輝け 月虹」


琴乃の斬魄刀は眩しい白い光の中に、七色の光を纏った

そして向けられた切っ先には、明らかな殺意が込められていた




一度琴乃が刀を下げる

一呼吸おいた、次の瞬間

地面を蹴った琴乃は一瞬で紫苑との間合いをつめていた


「……っ」


紫苑も咄嗟に斬魄刀で受け止める


「月暈」


いくつもの光の、月の輪が、紫苑の周りをぐるぐるとまわる

そしてその輪が回転を早め、一斉に紫苑に襲いかかる


ガキィィン!!!


輪と輪が擦れる音

高い金属のような音に、あれを喰らっていたらどうなっていたんだろうと考えると背筋が震える


輪が紫苑を攻撃する瞬間、紫苑は間一髪上空へ飛んで攻撃を免れた


「惑わせ!雪姫」


紫苑が刀を振るうと、それに合わせて白い薔薇の花びらが舞う


「やっぱりあなたは私を殺すのね」

「違う!」

「でもその前に私があなたを殺す!!」


2人の斬魄刀は再び交わった






…─






蛇尾丸を伝って、上までたどり着いた一護とルキアはその光景に驚いた


「奴等は、メノスまで操れるのか」


そこに後を追ってきた恋次も合流する

そして一体のメノスが3人に向けて虚閃を放った

虚閃が次々と周りを襲う


「卍解!」


冬獅郎が叫ぶ

一角や弓親もそれぞれ虚を倒していく


「灰猫!」


斬魄刀を解放した乱菊は、目の前に近づいた塔を見上げた


「あと少しなのに…」


そしてルキアも斬魄刀を解放した

/ 761ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp