第51章 The DiamondDust Rebellion
「二手に別れよう」
「わかった、行くぜ!恋次、ルキア」
冬獅郎の指揮で、七人は一護、恋次、ルキア、そして冬獅郎、乱菊、一角、弓親に別れた
「まぁたあんたたちと一緒なの?」
「うっせぇな」
乱菊はふっと思い出して、少し表情を曇らせた
「隊長…」
「…紫苑のことか」
「大丈夫でしょうか、あの子」
「浦原と平子がついている。きっと、大丈夫だ」
一護たちは螺旋状になっている足場を、上を目指して登っていた
「なんだ?」
目線の先に、宙に浮く翼が生えた虚のようなものがいた
「あの女か?」
赤い炎が三人目掛けて突っ込んでくる
「任せろ!吼えろ…蛇尾丸!」
恋次が切った赤い炎は、二つに分かれ、意思を持っているように恋次に再び襲いかかってきた
迎え撃つ恋次の場所からは土煙があがる
「恋次!」
土煙が晴れるとそこにいたのは
「卍解!狒々王蛇尾丸」
卍解した恋次だった
恋次は蛇尾丸を振るうと、上までの足場をつくった
「ちんたら走っても埒があかねぇ!蛇尾丸足場にして上に行け!」
「分かった」
ルキアと一護は蛇尾丸に飛び乗り上を目指す
冬獅郎たちは岩場を次々と跳び移り上を目指した
そこに青い電撃をまとった攻撃が攻めてくる
「きたか」
冬獅郎は氷輪丸を解放し、電撃を迎え撃つ
一方、夜一と砕蜂は赤い炎の敵の翼の上を走りながら、瞬光状態で虚を次々と倒していく
「砕蜂!今じゃ!」
「お任せを!」
砕蜂は敵の中心に上がると、始解した雀蜂で敵を刺した
「尽敵螫殺 雀蜂」
そして蜂紋華にもう一度攻撃を加えた
「二撃決殺」
敵は崩れ、倒したかのように思えた
「やったか」
崩れかけていた体はもとに戻り、砕蜂に攻撃を与え始めた
夜一が砕蜂を庇うように立ち、敵の攻撃を相殺した
「超速再生じゃと…」
…─
青い電撃を一角が斬る
広範囲の攻撃で足場が崩れた乱菊は、下へ落ちた
「松本!」
その時、下から地響きのような音と共に塔が揺れた
「この化物、動くっていうの?」
「いや違うぜ…この霊圧は!」
大きな霊圧と共に剣八が現れた
「おもしれーぜ!」