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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



「さぁ、奴が動きをとめている今のうちじゃ」

「よし」

「ちょっと待ったー!」


建物の屋根から一角が姿を現す


「せっかくの祭りだ。俺も参加させてもらいましょうか」

「当然僕もね」


一角の少し後ろには弓親が立っていた


その時、塔から低い雄叫びが霊壁内に木霊する


「始まりおったか」


塔の下部が眩しく光り、中から何体もの虚が現れる


「虚だと?」

「構うな!ここは儂らに任せろ」


そう言って夜一は走り出した


「夜一さん!」


それに続いて砕蜂も、羽織を脱ぎ捨て走り出す


「砕蜂ゆくぞ!」

「は!」


「「瞬光!」」


瞬光状態となった2人は次々に虚を倒していった


「俺たちは上を目指すぜ」

「おう!」



「隊長、これを」


冬獅郎が振り返った先にいた松本が持っていたのは、自分が脱ぎ置いた隊長の証だった

冬獅郎は、みんなの顔を見て羽織を受け取った


「松本」

「はい」

「後ろを頼む」

「はい!」


冬獅郎はそれまで羽織っていた外套を脱ぎ捨てた






…─






元、とはいえ護廷十三隊の隊長だった平子隊長と、四席だった琴乃とでは力の差は歴然…

接戦に見えるけど、平子隊長は本気を出していないどころか、何度も琴乃に縛道をかけようと試行錯誤しているみたい


「息あがっとるみたいやなァ」

「はぁ…はぁ…うるさいっ」


琴乃の息は荒く、足元がおぼつかないくらいに体力を消費している


「なァ…お前の記憶が戻ったら、そん時お前がちゃんと生きてたら…言いたいことあんねん」

「え……、…ぁっ!」

「琴乃!」


双極の丘の、端ギリギリに足をついた琴乃は足場の土が崩れ、バランスを崩した

平子はすぐに走り出した


「琴乃サン!」

「琴乃!」


それに気づいた喜助と紫苑も走り出した


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