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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



「月牙天衝ー!!」


上から声と共に、赤黒い刃が冬獅郎と隊士たちを別つように振り落とされた


「なに?」


よく見知った技に、白夜は上を見上げた


「黒崎一護…ルキア」


やはり当たっていた、と白夜は眉を潜めた


「紫苑…それに、平子さん!」


恋次も声を上げる


「やめろー!!」


一護は間に立つように降り立つと、すぐに声を張り上げた


「てめぇら闘うことしか、できねえのかよ!てめぇらだって、冬獅郎のこと斬りたかねぇんだろ!だったら命令だからって簡単に斬りかかるんじゃねぇ」


そこに砕蜂が前に出てくる


「黙れ!代行の分際で。これは護廷隊命だ。我らにとって上位の命に従うことこそ、死守すべき規範」

「それが分からねぇっていってんだよ!」

「問答無用!これ以上歯向かうなら貴様も斬る!」


砕蜂の声を合図に二番隊の隊員が一斉に抜刀する


「やれやれ物騒やなァ」

「待って!砕蜂さん!」


紫苑の声に砕蜂は一瞬顔を歪めた


「待てい」


その声の主に隊士たちは次々に膝をつきはじめる


「山本元柳斎重國総隊長殿」


ルキアも続いて膝をついた

山本に続いて乱菊、そして七緒に支えられた京楽がやってきた


「京楽!気が付いたのか」

「まぁね。無実の者が処罰されちゃ夢見が悪いからね」


山本の周りに隊長格が集まる


「生きておったか…草冠宗次郎、東雲琴乃」

「殺したはずだったのに…か」

「王印がお前達に再び命を与え、虚圏がお前達を新たに育てたか」

「あぁそして俺は戻ってきた。王印により命を得、そしてその王印を操る尸魂界の王としてな」

「尸魂界の王だと?なんと、不遜な」

「今やそういうお前達のほうが不遜だ。思い知るがいい!」


草冠は再び王印を上に掲げた

そして草冠に冬獅郎が斬りかかった


ガキィン!!


刃が擦れる音、強い力で冬獅郎は後方へ飛ばされる


「東雲!」


冬獅郎から草冠を庇ったのは、琴乃だった


「草冠様を傷つけさせはしない…」


琴乃の瞳は虚に揺れていた


「隊長!」


乱菊が冬獅郎に駆け寄る


「来るな松本!」


その声に乱菊は足を止める


「これは俺の闘いだ」

「どういうことだ…!冬獅郎」

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