第51章 The DiamondDust Rebellion
「僕の銀嶺弧雀の連射弾数は千二百…その程度の虚じゃいくら出現させても無駄だ」
「大丈夫?黒崎くん」
井上もそこに駆けつける
「石田、てめぇ!当たったらどうする!?」
「そんなヘマはしない…それより、来るぞ!」
赤い炎の巨大な球体を出現させ、一護たちを襲う
「でかい……石田!こいつはおれが」
その時隣に居た茶渡が右手に力を込めた
「エル…ディレクト!!」
茶渡の攻撃で炎球は粉砕された
「今のうちだ一護」
「すぐに尸魂界に行って!」
「浦原さんが穿界門の用意をしている」
「あいつらは俺たちにまかせろ」
「冬獅郎くんを…東雲さんを助けて!」
一護は心強い仲間に胸を熱くした
「おめえら…」
心のなかでぐっと拳を握りしめて、気持ちを固めた
「行くぞルキア!」
「気を付けろよ井上」
一護とルキアは浦原商店へと向かった
…─
浦原商店─
「もうすぐ黒崎サンと朽木サンが来ます。2人と一緒に紫苑と平子サンも尸魂界に向かってください」
穿界門の準備を終えた喜助は、門の前で2人に向かい言い放った
「喜助さんは?」
「夜一サンにも知らせたので、彼女の到着を待ってから行きます。しばらくかかるみたいで」
紫苑は頷いた
「平子サン、紫苑のこと頼みます」
平子に目線を向けた
「心配せんでええって。どんな結果になってもお前ンこと責めたりせぇへんから」
「平子隊長…」
「せやから隊長やないって」
平子はニィと口角を上げて、紫苑の頭をくしゃっと撫でた
「浦原さん!」
そこに一護とルキアが到着した
「揃いましたね」
一護はさも自然に、紫苑の横に立つ
ほんの少し体が強張る紫苑
「お前達も行くのか?」
「せや」
「うん」
一護の問に平子と紫苑は決意と、少しの戸惑いの表情を見せた
「まだ、本調子じゃないんだよな?何かあったら俺が守ってやるから」
一護は紫苑の頭に手を乗せて、優しく撫でようとした
「いてぇ!!何すんだよ浦原さん!」