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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion




─双極の丘


「ここは?」


光に包まれたと思った瞬間、まわりは見慣れた景色ではあったが一瞬目を疑った


「そう、双極の丘だ。これが王印の力さ」


自分は現世に居たはずなのに、一瞬のうちに尸魂界へと戻ってきてしまっていた

そんな冬獅郎に草冠は王印を手に、差し出した


「冬獅郎これを切れ。お前の卍解なら切れる!」

「切る?王印を?」

「あぁ…その時こそ、全てが浄化される」


冬獅郎は意味がわからなかった

何故王印を切る必要がある?

そもそも切れるものなのか?


そこに一角、弓親、恋次が次々に現れる


「どうやら俺たちが一番のりだな」

「そうだね一角」


一角と弓親が嬉しそうに口角を上げるなか、恋次は苦い顔をしていた


「日番谷隊長!どうしてっすか?!」

「辞めろ恋次、今更そんなこと言って何になる…」


尊敬している先輩の一角に言われ、恋次は口を閉ざした


「君が草冠宗次郎で、彼女が東雲琴乃で間違いないんだね」

「あぁ、その通りだ」


草冠は静かに答え、琴乃は草冠の後ろで無言を貫いた


「緊急特令並びに、護廷隊命により日番谷冬獅郎と王印強奪者2名を拘引する!!」

「斑目一角…抜群の膂力と剣技を併せ持つ、護廷十三隊屈指の強者…」

「褒めてもなにもでねぇ」

「だが俺の敵ではない」


草冠が刀を抜くと同時に、一角が斬りかかる


「そうかよ!」


琴乃が前に出て、草冠を守ろうとしたとき、それより早く、冬獅郎が草冠を庇う


「その怪我で、本気ってわけっすね」


冬獅郎の腹部からは血がにじみ出ていた


「なぜそれほどまで…日番谷隊長!」

「邪魔だ!」


恋次は冬獅郎を諦めきれず、理解しきれずに声を上げた





…─





現世─


現世では、インとヤンが送り出したおびただしい数の虚を前に一護は唖然としていた


「なんて数だ…!」

「黒崎!」


そこへ来た石田が怒りを込めた声で、一護の名前を呼んだ


「何かあったら知らせる約束だろ!」


石田の弓で大量の虚が一瞬にして滅却された


「虚が!」

「くそ!」


悔しがるインとヤンに、得意気な顔で石田は言い放った
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