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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



お堂に続く長い階段の下には一護、ルキア、石田、織姫、茶渡が集まっていた


「返り討ち?」

「冬獅郞くんが、仲間を攻撃したってこと?」


ルキアからの報告を聞いた石田と織姫は驚いた


「それだけではない、京楽隊長も、やられたそうだ」

「京楽さんが?」


一度京楽と闘ったことのある茶渡は、その言葉を簡単には信じられなかった


「恋次の話によると、氷輪丸にやられてどちらも重傷らしい」

「石田!霊圧で追えねぇのか?お前得意だろ」

「無理だ」

「くそ!また振り出しかよっ」


その言葉に皆は押し黙り、空気の冷たさが肌に凍みる

織姫は寒さに耐えるように座り込んだ


「…すっかり朝だな」


氷輪丸の霊圧を感じたのは夜中だというのに、辺りはすっかり白くなっていた


「悪かったなみんな。一度戻って、午後にまた出直そう」


座り込んでいた織姫を一護が引き上げる


「でも大丈夫だよ、私なら」

「嫌、それがよいだろう。慌ててもすぐに見つかるとは限らないからな」


ルキアの発言でお堂に背を向け始めた


「ん?」

「どうした、石田」


お堂のほうを振り返る石田

それを見てルキアも何かに気づいた


「浦原と、紫苑殿の霊圧だ」


お堂の方に感じた霊圧を確認するように、5人は階段を上がった


「紫苑殿!」

「ルキアちゃん」


しゃがみこみ、氷の残骸に手を当てていた紫苑は、ルキアたちの登場で腰を上げた


「怪我は、もう大丈夫なのですか?」

「うん、井上さんのおかげ。ありがとう。不思議な力ね」


紫苑は織姫に目線を向けて、細く笑った


「あ、ううん!私は全然、お礼されるようなこと…」

「浦原さんと西園寺も、冬獅郎を探しに?」


一護の質問に喜助が答えた


「まぁそれもあるんスけど…」

「その、東雲って人を探しているのかい?」


石田が眼鏡をなおしながら聞くと、今度は紫苑が答えた


「草冠のほうを探していたの。日番谷隊長と居るんじゃないかと思って…」

「草冠に会えば、琴乃サンが生き返った理由、記憶を無くした理由も分かるんじゃないかと思ったんスけどねぇ…」

無駄足でした
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