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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



「あの、私治してもいいかな?」


織姫の申し出に喜助はお願いします、と場所をあけた


「平子たいちょ……ごめん……なさい」

「…何のごめんや、シバくど」


紫苑の潤っとした目を見たら、それ以上言えなくなった


紫苑を井上とテッサイに任せ、他の者たちは居間へと戻った


「平子サンはもう大丈夫なんスか?」

「あぁ俺はもう充分や」


戻る途中隣に立った一護が、平子に声をかけた


「なんのごめん、だったんだよ…アイツ」

「……昔、琴乃が死んだ時、俺紫苑のこと怒りに任せて責めたんや」

「え?」

「なんで殺したんや、琴乃を返せ…てな」


それを周りで聞いていたルキアや石田、茶渡も苦しげな表情をみせる


「そしたら紫苑の奴、俺のことエライ怖がって、ごめんなさいしか言わんくなった」

「お互い辛かったのですね」


ルキアの言葉に平子は優しく目を伏せた


「紫苑はきっとそん時のこと思い出したんやろ」

「平子にとって、琴乃って奴も、大切な存在だったんだな」

「そらまー、100年経っても忘れられへん恋人やからな」

「…………は?」


喜助の時と同じ反応をした一護

その周りも似たような反応を示す


「東雲殿は、平子殿の恋人だったのですか?!」


ルキアが目を見開いて言う


「驚いたな…」

「…ム」


一護は喜助といい平子といい、衝撃的な話を立て続けに聞いて理解が追い付いていないようだ


「せや、アイツに会うたら、顔見せろ言うといてくれや」


平子の言葉に、喜助は些か顔を綻ばせた


「それで、日番谷サンの方はどうです?」

「あぁ、日番谷隊長が真央霊術院に入ってきたのは、私が朽木家に引き取られてからで、よくは知らぬのだ…」


ルキアは自分の思う、冬獅郎との関係を話し始めた


「同じ流魂街出身とはいえ私は戌吊で、日番谷隊長は潤林安で…」







尸魂界─



「駄目だ、松本乱菊との接見は禁じられている」


二番隊の大前田が、恋次の行く手を阻む


「いいじゃないすか、何も話をするくらい」

「駄目だ駄目だ!総隊長並びに二番隊隊長砕蜂隊長の命令だ」

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