第51章 The DiamondDust Rebellion
浦原商店─
未だに心臓がうるさい
なんやねん
マジで居った…
100年前と、なんも変わらん姿、なんも変わらん声で
いや、俺が聞いたことないような、冷たい声で…
なんやねん…
俺のこと覚えてへんとか、冗談キツイで
「…サン」
なんや死んでへんかったんか?
それとも生き返ったんか?
ホンマもんのゾンビか
だとしたら一体どうやって
「平子サンっ」
「……聞こえとるわ」
嘘つけ
「それで、琴乃サンはなんと?」
「なんや俺らの記憶が無くなっとるらしいで。俺ンことも、紫苑ンことも…覚えとらんかった」
平子の隣で寝かせている紫苑の治療をテッサイに任せ、喜助は平子に事情を聞いていた
「せやけど、一瞬だけ琴乃に記憶が戻ったんや。なんで戻ったんかは知らんけど…アイツ、紫苑に…っ」
「紫苑に…なにか言ったんスか?」
嫌な予感がする
「…紫苑きっと、それで頭ん中真っ白んなって、動けんで攻撃モロにくらってしもたんやと思う」
喜助は視線でその言葉は?と平子を急かした
「また自分こと殺すんかっ…て」
「…紫苑にとって、かなり辛い言葉っスね」
2人の間に沈黙が流れた
平子はまだ少し疼く体の傷を癒すため、布団に寝転がった
…─
数時間後、浦原商店には一護、ルキア、織姫、石田、茶渡、夜一が集まっていた
「浦原、紫苑殿は居るか?」
喜助は帽子を深く被り、小さく息を吐いた
「居ますけど、話せる状態じゃないです」