第51章 The DiamondDust Rebellion
一護はベッドに腰かけた
「二人ならその琴乃ってやつの攻撃で遠くに飛ばされちまったみたいだから、居場所は分からねぇけど…ところで、紫苑て誰なんだよ」
ルキアと恋次はハッとした
「なんだお前知らないのか」
「…初めて見る顔だったけど…いや、何かどっかで見たような気もするんだよな」
ルキアがため息混じりで恋次を見る
「恋次、我々だって知り合ったのは最近ではないか」
「その状況なら、紫苑はやっぱりあそこじゃねぇか?きっとあの人が治療してるだろ」
「確かに、極度の心配性らしいからな。あそこに行けば何か分かるかもしれん」
「だから誰だよ」
モヤモヤする一護を横目に、恋次は尸魂界に戻った
「ところで一護、まだ力は消えていないのだな」
「ん、あぁ…浦原さんが色々頑張ってくれて、霊力が消えるのを伸ばしてもらってるって感じだ」
「そうか…一護、浦原のところへ行くぞ」
「あぁ……え?」
戸惑う一護を引き連れて、ルキアは浦原商店へ向かった
…─
某所─
屋根の上に仮面をつけた男、青い髪と赤い髪の女、そして琴乃が居た
「どうだった日番谷は」
青い髪の女が答える
「どうやら本当に護廷十三隊とは連絡をとっていないようです」
「奴等に確保される前にお連れしますか」
「嫌、もう少し様子を見よう。奴の力が俺と同じである限り、居場所はもうここにはない…奴は俺に従うしかないんだ」
青い髪の女は琴乃を見てから、草冠に声をかけた
「西園寺紫苑はどうしましょう…琴乃様の記憶が一度戻りかけましたが…」
「平子真子も、いずれ琴乃様に悪影響を与えるかと…」
草冠は仮面の奥からスッと、琴乃の顔を見つめた
「問題ありません。私は草冠様の為に在ります」
「期待しているぞ、琴乃」