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With me

第51章  The DiamondDust Rebellion



琴乃の振り上げた腕を、後ろから掴んで阻止した平子

その姿に、紫苑、一護、冬獅郎は驚く


「離…っ!」


平子がそのまま琴乃の腕を引き寄せ、仮面に手をかけた

その瞬間、琴乃は左肘を強く平子の腹部に打ち付けた


「ったァ…!なにすんねん!」


腹部を抑える平子

運良く手がかかっていた仮面が、平子の元を離れる勢いで外れた

仮面の下の素顔が露になる

そこには100年前、大好きだった親友の、家族の何も変わらない顔があった


「草冠様の邪魔をする者は、排除する」


表情を変えずに冷たく言い放った琴乃は、斬魄刀を天に掲げた


「闇夜に輝け 月虹」


白く眩い光を放つ斬魄刀


「懐かしい技や…」


その光に僅かに目を細める


「俺のことも忘れてしもたんか…」


平子は斬魄刀を鞘から抜き、琴乃の攻撃に応戦する


「平子!」


一護も応戦しようとするも、先程の攻撃の怪我による目眩で立っているのがやっとだった


「琴乃……俺はお前と闘いたないで……」

「私はあなたを、排除する!」


琴乃が刀を振り上げた時、その体に鎖が巻き付き、動きを封じた


「縛道の六十三 鎖条鎖縛!」

「くっ」

「「琴乃様!」」


青い髪と赤い髪の女が琴乃を助けようと向かってくる

それに対して一護が立ちふさがった


「紫苑!」


平子の声が響く


紫苑は琴乃に近づき、その体を抱き締めた


「琴乃……私だよ、紫苑だよ…」

「やめ……て」


もがく琴乃


「…お願い、思い出して……」


その時琴乃に、何かが触れた

虚ろだった琴乃の瞳に僅かに光が戻り、体の力がいくらか抜ける


「紫苑……?」

「琴乃……!」


途端、琴乃は頭を押さえ、痛みに苦しみだした


「琴乃……大丈夫?」

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