第34章 お仕置きっス
「喜助さんは私のモノ…」
「あんなに嫌がってたのに…」
「気が変わったの」
自分のつけた印を嬉しそうに眺めながら、紫苑の手はボクの体をなぞる
「全く…ボクをどれだけ虜にすれば気が済むの?」
その手をとめて、布団に縫い付け、軟かな胸を弄り、秘部を苛めて、紫苑とひとつになる
「…と……ハァ……もっと…っ…」
自分でも可笑しいと思うくらいこの人に溺れている
「愛してるよ……紫苑ッ」
「は…ァ……わたし……もっ……ぁっ!」
喜助さんが私の中に注ぎ込まれる
この瞬間がゾクゾクっと私の幸福感を刺激する
満たされた体
満たされた心
幸せで胸がいっぱいになって、瞼が重くなって視界が暗くなる
「ありゃ……」
スヤスヤと寝息をたてる紫苑の髪に指を通す
やっぱり疲れてたんスね…
「おやすみ…紫苑」
紫苑を抱き寄せて自身も眠りにつく
…─
「そうですか、何事もなく何よりですね」
「はい、次は二日間行ってこようと思います」
「日程が決まり次第教えてくださいね」
朝一で四番隊に来て、卯ノ花隊長に報告した
もちろん昨日、伝令神機で伝えてはいる
やはり尸魂界にいる分には、強いストレスや埃、煙なんかに気を付ければほとんど症状はでなかった
隊舎に着くと、喜助さんは技局のほうに、私は隊に行くので別れた
「紫苑、お帰り!どうだった、現世は?」
「琴乃!あのね、凄く凄くたのしかった!」
まるで自分のことのように喜んでくれる
「あ、その髪紐…」
「現世で買ってもらったの」
「可愛い!似合ってるね!」
藤色の髪紐を弄りながら昨日のことを思い出すと、思わず顔が綻ぶ
「羨ましいなぁ」
「どうしたの、急に」
「私も何かそういうの欲しいなぁ」
「おねだりしてみたら?平子隊長に」
「おね……!無理無理!」
「そう…?」